5月18日産経新聞朝刊に寄稿したコラムです^^
(写真 2cconcept 梅田福男撮影)
「おめでとうございます。出産予定は8月です」先生にそう告げられたのは、図らずも私の誕生日でした。目先の仕事や楽しみを優先してしまいながらも、いつもどこかで待っていた瞬間。待ち望んだプレゼントは忘れた頃にやってくるという先輩ママたちの話は本当でした。
それからは、街中にいる妊婦さんばかり目に入ります。初めて買ったプレママ雑誌には、触れたことのない情報があふれています。経験したことのない体調や好みの変化にも驚きます。大好きだったバラの香りが苦手になる一方、妊婦さんは気分が悪くなるという「ご飯をたく匂い」は何も起きず…。ただ、元気だと夫がありがたみを持たないかもしれないので、夫の前では「ううっ!」と口に手を当てては、「洗濯干して」「ううっ!皿洗いして」と小芝居を打っています。「嘘やろ? はあ~モンスターマタニティーや」と言いながら も動く夫。わが家に笑顔も増えました。
妊娠8カ月に入り、赤ちゃんの動きも力強くなってきました。弱いものを守っているというより、圧倒的な生命力に体を貸している感じ。私ができることはバランスよく食べ、慎重に行動するくらいで、人間1人が創られる神秘にどこか客観的に感動する毎日です。
あと2カ月もすれば出てきてくれるのはまだ信じられませんが、あまり神経質にならず、家族や周りの人皆でおおらかに育てたいです。人懐っこい子になれよ~と今から言い聞かせています(笑)。子の誕生日は、私の母になる誕生日。寝不足の日々も楽しめたらとは思いますが…世の父、母の皆さま、いろいろと教えてくださいませ。